その後、街の役人の家と言われるところへ連れて行かれました。
「ここで荷物(救援物資)は預かる」と。
冗談じゃない、どうなるかわからないのにおいていくもんか!もう意地の世界です。
ではここで配ってほしいと指示された所へいくと、
着ている物はきれいだし、家も壊れていないし、 困っている風でもない。
聞くと比較的裕福な人は自分で家を再建し、復興してきた街へ戻ってきているらしいのです。
連れて行かれたのはそんな地区でした。
コロンボから通ってきた道にいた人々に渡せばよかったと思うほどです。
ひょっとしてそのお役人さんのお膝元の地区?知り合いがいるの?地元?
周りの人に外国人がおいていったのは自分のおかげとアピールしたいの?
なんだかどんどんいやな気持ちになります。
人が集まってきたので仕方なく20枚だけ渡し、そこを後にしたのです。
サラちゃんママがそれまでに仕入れた情報によると、
市長はムスリム(イスラム人)だから市長に渡すとイスラム系に物資が渡ってしまう。
議員はスリランカ人、副市長もスリランカ人。
だから市長を飛び越して副市長の手元に荷物が行くようにしたらしい。。。
人種問題に関しては全くわかりません。
同じ街に住みながら人種間の微妙な関係を垣間見た気がします。話が二転三転していて…。
本当に困っている人に渡したいのに。
そこで地域の民生委員を探し出し、避難生活をしているキャンプ地を回ることにしました。