ボランティアを始めた理由⑦

コロンボからゴールへ行くには3時間かかりました。

(今は高速道路ができてもう少し速いです)

 

車から見る景色は、私の知っていたスリランカとは遠くかけ離れたものでした。

打ち上げられ真っ二つに折れた船。

各国の国旗のマークが入ったテントが連なる急ごしらえ避難所。

海沿いは家だったのでしょう、材木がばらばらとあちらこちらに散乱しています。

今でこそTUNAMIという言葉は世界中で使われますが、

スリランカの人々は津波がどういうものか知らなかったのです。

だから津波の前触れである引き波を見て、みんな海に行ってしまった・・。

その多くの人々が犠牲になってしまったのです。

ゴールに到着して、昨日国会議員さんから指定された民家へ行くと

市長は不在、副市長はその話を聞いていないということでした。

議員さんから提案されていた土地は使えないので別の候補地を見せると

電話でやりとり。

(シンハラ語は全く話せないので通訳はサラちゃんママが頼みの綱です。)

そして他の候補地と言われるところ2箇所を見ました。

その1.ジャングルのようなところ。

ここの木を切り倒して平地にするとのこと→でも住んでいる人がいますけど?・・・でNG。

その2.その1よりは街中ですが、

・交通量の多い道に面していて危ない 

・高圧線の配線盤が前線の真ん中からぶらさがっていて危ない 

・土地があまりに狭く形が三角で園庭を作れない ・・・でNG。

まあ、そんなにうまくいくわけはないのです。

サラちゃんママも「なんだか怪しい」と言い出す始末。

彼女は日本語とシンハラ語を話せるので通訳をしてくれましたが、

日本語に訳して私達に伝えていると、どうも”余計なことはいうな”的な

ことも言われたらしく、とても話しづらそう。

会話の行間を読めってことですか・・・・。